テキストボックスのプロパティの説明

今からテキストボックスのプロパティで説明を進めますが、他のコントロールのプロパティと共有できます。
ここでは主として使用される項目について説明致します。
1.プロパティの説明
1)Font:
 ラベルの説明と同じでテキストボックスに書き込まれた文字のフォント、スタイル、サイズを設定します。
2)ForeColor:
 テキストボックスに書き込まれた文字の色を設定(ラベルでの説明参照)
3)BackColor:
 テキストボックスの背景色を設定します。
BackColorの項目をクリックすると、ForColorと同様に右端に表示された▼をクリックして、パレットから色を指定します。
4)Height:
 テキストボックスの高さを定量的に設定が可能です。
5)Width:
 テキストボックスの幅を定量的に設定が可能です。
図1
6)TextAlign:
 テキストボックス内に書き込まれた文字の配置を設定(左詰、中央、右詰)する。
TextAlign選択時右端に表示された▼をクリックし、設定を行なうことができます。図2
以上は、直接プログラムを組む上であまり重要な項目ではありません。ユーザーフォーム上での見かけの問題かと思います。
以下の7~10項が重要となります。
7)IMEMode:
 テキストボックス書込み時の「ひらがな」、「半角英数」などのIMEModeの設定を行ないます。
先ほど作成しました「採点結果入力フォーム」で言えば入力項目毎に入力モードが決まっています。
例えば、「学生名」、「備考」は「ひらがな」であり、「入力日時」、「月」、「点数」は「半角英数」となりますのでそれぞれのテキストボックスの入力モー ドを設定することにより、キーボードによる入力モードの切り替え作業が不要となります。
IMEModeを選択すると右端に▼が表示されますのでクリックするとIMEModeの一覧表が表示されます。項目に応じたモードを選択します。
図3
①3-fmIMEModeDisable:半角英数字
②4-fmIMEModeHiragana:ひらがな入力
③8-fmIMEModeAlpha:半角英数字
①項と③項は共に半角英数字入力ですが、その違いは設定後にキーボードでの入力モードの切り替えが可能かどうかです。
3-fmIMEModeDisableの「Disable(無効)」が意味するようにIMEModeを無効としていますのでこの項目をを選択した場合に は、キーボードでのモードでの変更は行えません。
ちなみに私は半角英数字には、この3-fmIMEModeDisableを選択するようにしています。
8-fmIMEModeAlphaに設定されていてもキーボードで入力モードを「ひらがな」にすると「ひらがな」入力に変えることができます。
4-fmIMEModeHiraganaの場合も同様に、キーボードで半角英数モードに切り替えは可能です。
8)TabIndex:
 ユーザーフォーム上に配置されたコントロールの入力を行なう順番を指示します。
今回作成した「採点結果入力フォーム」では、上から順番に入力を行なって、最後に「書込み」のコマンドボタンと考えていますので、上から順番に0、1、 2、・・・と通し番号を付けます。
図4
このTabIndexの初期の値は、ユーザーフォームに配置したコントロールの順番となっています。
取り敢えず、次のようにTabIndexを設定しましょう。
テキストボックス1を「0」、テキストボックス2を「1」、テキストボックス3を「2」、テキストボックス4を「3」、テキストボックス5を「4」、テキ ストボックス6を「5」、テキストボックス7を「6」、コマンドボタン1(書込みボタン)を「7」とします。
書込み終えたら、確認してみましょう。
テキストボックス1(入力日時)をクリックして選択状態にします。次にキーボードの「Tab」キーを押すと次のTabIndex「1」の「採点月」のテキ ストボックスが選択されるのが分かるかと思います。「Tab」を更に押して行くとTabIndexの順番に移動して行きます。
「書込み」のコマンドボタンまで来たら次にラベルに移動して行きます。
なぜラベルにはTabIndexを設定しないので良いかと言いますと次の「TabStop」の項で説明します。
9)TabStop:
 ユーザーフォーム上に配置されたコントロールで入力不要な場合、そのコントロールを飛ばす指示を行ないます。
ユーザーフォーム上のコントロールの設定はコードウィンドウで行 いますが、実際の入力作業はユーザーフォームをエクセル上に表示させ行ないます。
コントロール(ここではテキストボックスですが)に入力を行なった 後、「Enter」キーを押して行くと先ほどの「TabIndex」の順番に移動します。(実際の入力作業では「Tab」キーを使用しません。)
TabStopが「False」の場合には、そのコントロールを飛ばすことになります。
設定方法は、初期の設定は「True」となっていますので「TabStop」の項目を選択すると、右端に表示された▼をクリックし、「False」を選択 します。
図5
先ほどのラベルに「TabIndex」を設定しない疑問ですが、ラベルのプロパティの「TabStop」を見ると事前に「False」に設定されているた めです。
10)Text:テキストボックス内に書き込まれた文字を格納する場所
11)Value:テキストボックス内に書き込まれた文字を格納する場所
①テキストボックス1をクリックし、選択状態します。
②次に再度テキストボックスをクリックするとテキストボックス内にカーソルが点滅します。図7
③この状態で文字を書き込みます。
 試しに「test」と書き込んで見ましょう。
図6
④書き込んだらプロパティの「Text」、「Value」を見てみましょう。
 同じ文字が書き込まれているのが確認できます。図8
【参考】文字を書き込むためにテキストボックスを選択状態にし、その後再度クリックしてテキストボックス内にカーソルを表示させましたが、タイミングが合 わず次のような画面が表示された場合は、
図9
コードウィンドウの左側にあるプロジェクトウィンドウの「フォーム」フォルダー内の「UserForm1」をダブルクリックすると「UserForm1」 を再度コードウィンドウに表示させることができます。
図10
 では各テキストボックスのプロパティの設定を下記のように設定ください。
但し、「Font」、「ForeColor」、「BackColor」、「Height」、「Width」、「TextAlign」は、皆様の任意で設定 するもよし、設定しなくても構いません。今後のプログラムの説明には関係ありません。
申し訳ありませんがその前に下図のように「コマンドボタン2」(中止・終了)を追加しておいてください。
各コントロールの配置確認
図10
コントロールのプロパティの設定図12
 
次ページへ

サイドバータイトル
inserted by FC2 system