発注記録ファイル、及び入力フォームの作成

前回までは、条件分岐文、繰り返し文、及び簡単な入力フォーム に作成し、エクセルシートへの書込みを行なう方法について説明して参りました。
ここからは最初に紹介いたしました「サンプルファイル(発注入力ファイル)」を作成しながら説明を行ってゆきます。
発注の流れおよび書込みを行なう項目を以下のようにします。
1.注文書の発行
  注文書発行に必要な項目
   1)発行日(入力日)
   2)発注番号
     一つの発注番号で発注する商品数を5商品までとする。
   3)発注先
   4)発注日
   5)担当者
   6)商品名
   7)単価
   8)数量
   9)金額
   10)合計金額
   11)備考欄
2.発注記録
  発注時の記録項目
   1)入力日時(発行日)
   2)発注日
   3)発注番号
   4)発注先
   5)商品名
   6)単価
   7)数量
   8)金額  
   9)担当者
3.受入記録
  発注品の受け入れ記録項目
   1)入力日時
   2)受入日
   3)受け入れ数量
   4)金額
   5)担当者
  記録方法としては
   1)「注文書」シート
   2)「記録一覧」シート
   3)「各発注先別」シート
3.エクセルシートの準備
 エクセルシートの準備作業に時間を浪費しても仕方がないので次のリンク先「sample1.xlsx」を開き、名前を付け「マクロ有効ブック (xlsm)」であなたのパソコンに保存ください。
リンク先「sample1.xlsx
各シートの説明。
  1)記録一覧:発注先会社に関係なく発注品を一括して記録する発注台帳
  2)注文書:注文書の様式
  3)設定:
    ①入力担当者名のコード表の登録
    ②指定した発注番号の商品の仮置き表
    ③未受入品発注番号の仮置き表
    これらの働きは今後の説明の中で行います。
  4)登録台帳
      ①発注先会社名の登録表
    ②発注先会社別商品の登録表
  5)発注先別会社のシート
    発注品を各発注先別に記録します。
図41
4.登録台帳シート内の表へ名前を付ける:
 今回はコンボボックスを配置し、登録台帳に登録された会社名、及び会社別商品名から商品名を読み込むことと致しますので、「登録台帳」シートの表に名前 をつけます。名前の付け方は前に紹介しておりますので詳細は省略いたします。
エクセルのタブ「数式」⇒「名前の管理」⇒「新規作成」から以下のように名前を付けてください。図1310社の会社名を設定できるようにしていますので商品名の名前を「会社名1」から 「会社名10」まで名前を付けてください。末尾の数字は半角英数字で書き込みくださ い。
最終的に下記のように「名前の管理」画面が表示されます。図42
5.発注品入力のための「発注入力フォーム」の作成:
1)シート名を「右クリック」するとメニューが表示されますので「コードの表示」をクリックしてコードウィンドウを表示させます。
図1
2)コードウィンドウ画面の左上の「ユーザーフォームの挿入」をクリックする。図2
3)「ユーザーフォーム」がコードウィンドウに挿入されます。
  ユーザーフォームの挿入と一緒に「ツールボックス」が表示されます。
また、左上のプロジェクトのウィンドウの「フォーム」フォルダに「UserForm1」が追加表示されています。
図3
ツールボックスが表示されていなければ「ツールボックスの表示・非表示の切り替えボタン」をクリックして表示させてください。
ユーザーフォーム外周の□を ドラッグして移動させればユーザーフォームの大きさを変えることができます。
右下角の□をドラッグして右斜め下方向に移動させユーザーフォームを拡張して おいてください。
4)ツールボックスの「ラベル」、「テキストボックス」、「コンボボックス」、「コマンドボタン」を下図のように配置してください。
コントロールの末尾の識別番号が同じになるように配置ください。
図38
【参考】商品名を書き込む欄が5行あり、コントロールを一つ一つ貼り付けるのが面倒であれば、ComboBox2からTextBox6まで一括選択状態に してコピー、貼り付けを行なうのも良いでしょう。
一括選択する場合は、ComboBox2からドラッグを開始ください。
TextBox6の方からドラッグするとコピー・貼り付けを行なった場合、テキストボックスの識別番号の並びが通し番号順に並びません。あとで並べ替えが 必要となります。図9
選択エリアを右クリックし、メニューのコピーを選択する。 図11
下段に貼り付けてゆきます。
図12
5)コントロールのプロパティの項目を以下のように設定ください。図43
「BackColor」を薄青色に設定しているコントロールは、手入力が不要であることを示すために薄青色に設定しています。
従ってIMEModeの設定は不要で、TabStopはFalseとなります。
ここで6個のComboBoxの内、プロパティの設定はコンボボックス1のRowSource(会社名)だけです。
前に説明を行なったのは読み込み元の表(学生名)が1列の表の場合のプロパティを説明致しましたが、今回はその読み込み元の表が2列と複数列の場合の説明 を行なって参ります。
商品名のコンボボックス2~6の「RowSource」の設定については、プロパティの説明後に行ないます。

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